TARGET Global English Academy 訪問記

Target Global English Academy


これまでフィリピンの英語学校は韓国系ばかりでしたが、最近では日系の学校も増えてきました。
TARGET Global English Academyは新しい学校ですが、同校の日本人オーナーは今回が学校設立2校目とノウハウ十分で、主要スタッフ(日本人もフィリピン人も)も他の有名校でお会いしたことのある経験者ばかりです。そのため、本格派日系学校の誕生と言えますね。

 

キャンパスはセブ市街のバニラッド地区にあり、徒歩圏に大型ショッピングモールやテナント街があるなど、大変便利な立地です。私も出張の際に食事に訪れるエリアで馴染み深く、住むならこのエリアが良いなあと思う場所です。この地区は、セブのどこに行くにも便利な場所です。



便利な立地とはいえ、大通りに面していないため静かな環境です。周囲は大きな邸宅が並ぶ高級住宅街です。
キャンパス内の学生寮となるホテルの裏手に教室として利用している大きな邸宅があり、元々はホテルのオーナーの家だったそうです。さらに邸宅の裏手には、さらに立派なプールがある邸宅(?)もあります。

治安の良いエリアとは言え、元邸宅&ホテルだけに周囲は高い塀と門で囲まれており、唯一の入口にはセキュリティスタッフが常駐しており、安全面は万全です。



まず、ドミトリーを見せて頂きました。

 1人部屋はクイーンサイズのベッド!
 冷蔵庫が大きい!
 綺麗だし、お洒落なお部屋がたくさん!

元々、中長期滞在者向けのホテルだったために、ゆったりとしたお部屋になっています。築2年と築3年のまだまだ新しい2つのホテルが建っており内装の雰囲気も良いです。日本でも有名な世界的ホテル予約サイトにも掲載されていたそうです。多くの学生が気にする無線LANのチェックをしたところ、どのフロアでもちゃんと繋がりましたし、フィリピンにしては意外に速い!

スタッフ曰く「このグレードのホテルをドミトリーに利用できることになったのは、たまたま運が良かっただけです。あくまで英語力向上に力を割いた学校で、特に設備面で高級路線を狙っていません。そのため、平均的な料金設定ですので、幅広い年代の方に選んで頂けると思います。だからこそ、このドミトリーはかなりお得だと思いますよ」



さらに、プレミアム2人部屋というお部屋が設定されており、2LDKのスイートルーム設計です。2つのベッドルームに2人ずつの学生が使い、リビングを共用することになります。このタイプはお友達との交流が進むので良いですよね。しかも、トイレ&シャワーが2つあるので、同じお部屋の人とのみ利用できるのもメリットです。

そしてこのプレミアム2人部屋は、ただ設備が充実しているだけでなく、この部屋を選んだ学生だけが受講できる夜間特別授業が設定されており、これを合わせると1日最大11時間ものレッスンを受けられます。SMEにも同様のドミトリーは大人気がですから、TARGETのプレミアム部屋も大人気でなかなか予約が取れなくなりそうです。

小さなことですが、どの部屋もシャワールームに足拭きマットがあったり、自習用に電気スタンドがあったり、ドライヤーがあります。他校では基本ないものばかりで不便が強いられるものですから、ホスピタリティーに溢れていますよね。さすが日本人経営という感じです。

一部に高級コンドミニアムを利用した学校もありますが、なかなか手が出る価格ではありませんし、中長期の留学生はまず難しいです。そう考えるとTARGETは、コストパフォーマンスNo.1の学生寮を持つ学校と呼べるかもしれません。

 

TARGETはフィリピン最多レベルとなるマンツーマンの豊富さを武器としたカリキュラムを組んでいます。
そのおかげで、定員規模の割にマンツーマンルームの数が多いですね。

クラスルームのデザインも、韓国系の学校は緑や水色などなど派手な色で、日本人の感性には???ですが、シンプルかつシックで日本人経営らしさを感じます。

こういった物も苦労があるようです。スタッフ曰く「フィリピン人スタッフは派手な色が好きで、日本人のシックな感覚を地味としか理解してもらえないとか、業者が勝手に工事を進めてしまうとか、お国柄や感性が違うという中ではクラスルームを作るだけでも大変でした。写真を見せたり、絵を書いたり、日本では言わなくても良いことまで指示しないと別の物が出来てしまうんです。デザインを担当した日本人スタッフは今でも『イメージと違うんだよなあ…』と言ってますよ(笑)」

なかなか良い雰囲気だと思いますが、このレベルに持っていくのも相当苦労されたんですね。

さて、フィリピン留学は値段の安さが強調されますが、実はこのマンツーマンを受けられるという点が英語力向上に大きな力となります。もちろんコストが最もかかるレッスン方式ですが、他校の平均3時間程度のところをTARGETは5-8時間も設定しています。

さて、マンツーマンを増やせば教師も数多く採用しなければなりません。問題は教師の質を保てるかです。

ヘッドティーチャー曰く、「TARGETでは、教師の採用基準が大変厳しいです。私は以前いくつかの学校に勤務していましたが、最も高いハードルの採用をしています。そのために豊富な経験を持つ講師が多いです。また、採用試験の模擬授業は難しい質問が飛び、。それは英語知識をしっかり積み上げていない証拠だからです。採用後も定期的なトレーニングを実施しており、採用後の方が大変かもしれませんね」


日本人経営のため日本人学生が多くなってしまうのがデメリットに映る人もいると思います。

TARGETもその点は重々承知しており、レッスン以外でも英語を使える環境を徹底して準備しています。例えば食事の時間はEnglish Tableと呼ばれる教師と同席してトークをしながらご飯を食べられます。すべてのレッスンが終了した後も、Happy Circleという教師たちとお茶を飲みながらコミュニケーションできる場が設定されています。レッスン以外でも英語を使える場が、これほど整備されている学校は他にないですね。

留学=異文化交流をイメージしますが、多彩な国籍が集まる欧米留学と異なりフィリピン留学は、韓国人学生かフィリピン人教師との交流になってしまいます。しかも、放課後時間が長い欧米留学と異なり、朝から晩までのレッスンが基本なので、異文化交流の観点から学校の国籍バランスを見るのはあまり意味がありません。それよりも全寮制が故に、日本人への配慮がないとストレスを溜め込む結果になるため、サービス内容の方が大事になります。

また、いくら外国籍の学生と一緒にいても、お互いが初級者では単語でのコミュニケーションになりがちで、英語力向上には結びつきません。その点、TARGETはフレンドリーな教師たちと同席できる時間が数多いことは、無料でレッスンを受けられるようなものなので、英語力向上にかなり有効なアイデアだと思います。



こちらは食堂です。お金持ちの家を改装しているので、豪華な作りです。テラス席も設けられています。
食事の時間になるとEnglish Table、レッスン終了後はHappy Circleが行われるスペースになります。

食事面については、完全に日本人対応のメニューになっており、多くの韓国系学校にありがちな食事面のストレスがありません。それもそのはず、日本人の女性キッチンスタッフがメニューを考案しています。

女性キッチンスタッフ曰く「勉強で疲れているのに食事がおいしくなければ、ストレスが貯まります。慣れない料理の毎日は辛いです。だから、毎日食べても飽きないホッとできるメニュー作りを心掛けています。日本と全く同じ食材が手に入るとは限らないため、知恵を絞って日本人に馴染みがある味を出せるようにしています」



食堂のある建物の2階は、グループレッスンルームがあり、1:8グループやNight Classを中心に利用されています。図書館(自習室)は夜遅くまで、勉強している学生がいるそうです。

スポーツ施設はスポーツジムがあり、今後マシーンを増やしてグレードアップを図るとか。屋外ではバスケットコースがあり3 on 3ができます。さらに近くのショッピングセンターには本格的なスポーツジムや、女性に人気のヨガスクールがあり、紹介もしているそうです。



日本人オーナーはオーストラリア在住歴が長く、海外に飛び出していく日本人の若者を長年見てきた人です。最初のフィリピンでの学校を立ち上げた時には、先進国のようには何事もうまくいかないフィリピンに大変苦労されたそうです。オーナーのお話です。

「正直、1校目でもう辞めようと思いました。しかし、フィリピンには優秀な人材が沢山います。その人たちにしっかりとした形で仕事を任せれば驚くほど高いレベルの仕事をしてくれます。そのコツが分かったのでTARGETは“しっかり英語を学びたい”人に満足してもらえるレベルのものができたと自信を持っています。フィリピン留学にはその良さがありますが、私はオーストラリアの語学学校や教育システムを知っている私からすると、まだまだ荒い部分があります。このTARGETは、フィリピン留学の良さとオーストラリア留学の良さを融合し、フィリピン留学を牽引できる学校目指して作っています」

確かにどの学校に行っても、フィリピンで質の高い学校を作ることの難しさといった話は耳にします。教育は人がすべてですから、フィリピン人のポテンシャルを引き出せるスキルやノウハウがある学校は品質が良いですし、そこに気づいていない学校は残念なことが多いです。

まだまだ数が少ない日本人経営の学校ですが、フィリピン+オーストラリア留学のメリットを融合したTARGETは、韓国系の学校を追い抜くだけのコンセプトとポテンシャルを秘めていると感じました。


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